
電験1種に独学合格した筆者が電験1種合格までにかかった費用を算出しました!
果たして電験3種や電験2種はコストパフォーマンスは悪いのか?最強か?
検証してみます!!
いくらかかったの?コストパフォーマンスは?
電験1種合格までに使った費用ってどれくらいなのか、算出してみました。
また、使ったお金に対してどれくらいの効果があったのか、色々な目線で費用対効果であるコストパフォーマンスを出してみたいと思います。
※全て、現在2018年時の相場より算出
【費用編】
実際にかかった費用・お金
電験3種
電験3種合格までに買った書籍です。
参考書
レベルが易しい参考書
「電験3種これだけシリーズ」
4科目 10,600円(税抜)
理論:「これだけ理論 」
2,600円(税抜)
電力:「これだけ電力 」
2,800円(税抜)
機械:「これだけ機械 改訂新版 」
3,000円(税抜)
法規:「これだけ法規 改訂2版 」
2,200円(税抜)
レベルが難しい参考書
「電験第3種スイスイわかるシリーズ」
4科目 8,500円(税抜)
理論:「電験第3種スイスイわかる 理論 第2版」
2,200円(税抜)
電力:「電験第3種スイスイわかる 電力 第2版」
2,200円(税抜)
機械:「電験第3種スイスイわかる 機械 第2版」
2,200円(税抜)
法規:「電験第3種 スイスイわかる法規」
1,900円(税抜)
過去問
「電験三種実戦10年問題集」
2,300円(税抜)
備品
電験3種用電卓
「カシオ 卓上 10桁電卓 MH-10T-N」
1,000円(税抜)
消耗品
スキマ時間の勉強用小さいノート
「コクヨ キャンパスノート B7 20冊セット」
約10冊1,000円(税抜)
まとめ用ノート
「コクヨキャンパスノート A4」
約3冊約600円(税抜)
用紙(計算、暗記など)
「コピー用紙 A4 」
500枚500円(税抜)
※もっと使ってるかも(汗)
受験料
9,700円=4,850円(非課税・インターネット申し込み)×2年分
交通費
920円=バス代往復460円(非課税)×2回
電験3種は受験地が多いので助かります。
免状申請費用
- 交付手数料2,350円(非課税)振込手数料130円(ゆうちょ)
- 住民票350円(非課税)
- 郵送費450円(普通郵便140円、簡易書留310円)
以上、電験三種総額
38,400円(非課税以外税抜)
となりました。
電験2種
一次試験
参考書
電験2種用数学参考書
「いちばんよくわかる 電験2種数学入門帖 改訂3版」
3,800円(税抜)
科目用参考書
「完全マスター電験二種受験テキストシリーズ」
13,300円(税抜)
理論:「完全マスター電験二種理論」
3,300円(税抜)
電力:「完全マスター電験二種電力」
3,500円(税抜)
機械:「完全マスター電験二種機械 」
3,500円(税抜)
法規:「完全マスター電験二種法規改訂2版」
3,000円(税抜)
過去問
「5カ年収録 電験二種一次試験完全解答」
3,600円(税抜)
二次試験
参考書
「電験第2種二次試験これだけシリーズ」
8,900円(税抜)
【電力・管理】
「計算問題」「これだけ電力・管理 計算編」
2,800円(税抜)
「論説問題」「これだけ電力・管理 論説編」
2,700円(税抜)
【機械・制御】
「計算問題」「これだけ機械・制御 計算編」
3,400円(税抜)
以下は、買ってません。
「論説問題」「これだけ機械・制御 論説編 」
3,800円(税抜)
過去問
「電験2種二次試験標準解答集」
7,000円=3500円(税抜)×2冊(年数が違うもの)
一次・二次試験共通
備品
電験2種用電卓
「カシオ スタンダード電卓 ミニジャストタイプ 12桁 MW-12GT-N」
1,100円(税抜)
消耗品
スキマ時間の勉強用小さいノート
「コクヨ キャンパスノート B7 20冊セット」
約5冊500円(税抜)
まとめ用ノート
「コクヨキャンパスノート A4」
約5冊約1,000円(税抜)
用紙(計算、暗記など)
「コピー用紙 A4 」
1000枚1,000円(税抜)
受験料(一次、二次含む)
24,800円=12,400円(非課税・インターネット申し込み)×2年分
交通費
5,400円=電車代往復1,800円(非課税)×3回(一次1回、二次2回)
受験地が少なくなるので移動にもお金がかかります!
宿泊費
5,000円(税抜)
※翌日の試験日に台風直撃予想で、電車が停まる可能性があった為。
電車が停まったら受験できないので、しかたなく試験場所近くのビジネスホテルに前泊です。。。
免状申請費用
- 交付手数料2,350円(非課税)振込手数料130円(ゆうちょ)
- 住民票350円(非課税)
- 郵送費450円(普通郵便140円、簡易書留310円)
以上、電験二種総額
78,680円(非課税以外税抜)
となりました。
電験3種から、費用が一気に2倍以上になりました(汗)
一次と二次が分かれていることと、試験地が少なくなったこと、試験代が高くなったのが影響しています。
電験1種
一次試験
参考書
「いちばんよくわかる 電験2種数学入門帖 改訂3版」
0円(購入済み)
「完全マスター電験二種受験テキストシリーズ」
0円(購入済み)
「単位が取れる電磁気学ノート」
2,600円(税抜)
過去問
「電験一種 一次試験の徹底研究」
5,700円(税抜)
※現在は販売されていないようで、高値取引されているようです。
代用は今のところ出版されていないようですので、以下の書籍で十分かと思います。
「電験1種模範解答集」
6,000円(税抜)
「電験1種10年間模範解答集」
7,400円(税抜)
二次試験
参考書
「対称座標法の初歩」
1,600円(税抜)
※現在は販売されていないようで、高値取引されているようです。
(代用「図説%Z法と対称座標法の入門」)
「これだけは知っておきたい電気技術者の基本知識」
4,200円(税抜)
「発電・変電」
2,900円(税抜)
「送電・配電」
2,800円(税抜)
過去問
「電験第2種二次試験これだけシリーズ」
0円(購入済み)
「電験1種模範解答集」
0円(一次で購入済み)
「電験1種10年間模範解答集」
0円(一次で購入済み)
一次・二次試験共通
備品
電験2種用電卓
「カシオ スタンダード電卓 ミニジャストタイプ 12桁 MW-12GT-N」
0円(購入済み)
消耗品
スキマ時間の勉強用小さいノート
「コクヨ キャンパスノート B7 20冊セット」
約5冊500円(税抜)
まとめ用ノート
「コクヨキャンパスノート A4」
約5冊約1,000円(税抜)
用紙(計算、暗記など)
「コピー用紙 A4 」
1500枚1,500円(税抜)
受験料(一次、二次含む)
37,200円=12,400円(非課税・インターネット申し込み)×3年分
交通費
7,200円=電車代往復1,800円(非課税)×4回(一次2回、二次2回)
受験地が少なくなるので移動にもお金がかかります!
免状申請費用
- 交付手数料2,350円(非課税)振込手数料130円(ゆうちょ)
- 住民票350円(非課税)
- 郵送費450円(普通郵便140円、簡易書留310円)
以上、電験一種総額
83,880円(非課税以外税抜)
となりました。
予想通りですが、電験2種の費用を超えてきました!
電験1種になると過去問の値段も高額になります。それと、試験を3年受けているのでその費用分の影響が出ていたようです。
実費まとめ
- 電験3種:38,400円
- 電験2種:78,680円
- 電験1種:83,880円
総額:200,960円
こうやって、算出してみると思ったより、費用がかかっていてビックリです!
電験の勉強時間をお金に換算
次は、電験の勉強時間は、実際に費用を払ったわけではありませんが、時間を費用に換算してみたいとお思います。
時給は、色々設定できますが、勉強時間にアルバイトをすると考えて、1,000円とします。
電験3種の勉強時間から
勉強時間:600時間
600時間×1,000円=600,000円
電験2種の勉強時間から
勉強時間:1000時間
1000時間×1,000円=1,000,000円
電験1種の勉強時間から
勉強時間:1500時間
1500時間×1,000円=1,500,000円
お金換算まとめ
以上より、私の場合は、電験1種合格までにかかった時間をお金に換算すると、
- 電験3種:600,000円
- 電験2種:1,000,000円
- 電験1種:1,500,000円
総額:3,100,000円
「時は金なり」
勉強した時間はこれくらいの価値があるということですね!
総まとめ
- 電験3種:受験総額38,400+勉強時間分600,000円=638,400円
- 電験2種:受験総額78,680+勉強時間分1,000,000円=1,078,680円
- 電験1種:受験総額83,880+勉強時間分1,500,000円=1,583,880円
電験3種までなら:約64万円!
電験2種までなら:約172万円!
電験1種までなら:約330万円!
総額:約5,660,000円
という結果になりました。
【効果編】
私が得たもの
次に、費用対効果の「得た効果」をリストアップしてみます。
電験3種合格で得たもの
- 転職の機会:電験3種で転職することが出来た
転職前だったので、祝い金や資格手当などなし
電験2種合格で得たもの
転職先で、電験2種に合格
- 祝い金:50,000円
- 合格時の受験料:12,400円
- 免状申請費用全額:3,280円
- 資格手当:月々10,000円
⇒年間120,000円 - 評価:周りに電験2種を合格で取得した人がいなかった
- 自信:難関を努力で取ったことで
電験1種合格で得たもの
転職先で、電験1種に合格
- 祝い金:100,000円
- 合格時の受験料:12,400円
- 免状申請費用全額:3,280円
- 資格手当:月々10,000円
⇒年間120,000円(電験2種と変わらず) - 羨望のまなざし:周りの自分を見る目が変わった
- 名誉
- 地位
- 評価
以上、思いつくままに列挙しました。
年収
私の場合(電験2種)
転職後の年収は、ざくっとで言うと、電験を必要とする会社に転職し、約10年で2倍になりました。
現在の年収は、約700万円です。
単純に考えると、電験2種取得費用172万円に対して、この年収を得られるという事になります。
電験2種を取っていなければ、今の役職ではなかったと思います。
経験をしっかり積んで、資格+経験があってのこの年収だと思います。
求人では?(電験2種)
現職で電気主任技術者として色々な経験を積んで、名実ともに電気技術者と言えるようになってきましたので、この経験と資格を持って転職も視野に入れています。
ですから、技術系の転職斡旋会社に登録しており、常に求人を見続けています。
今までに見て来た求人の内容から、電験2種が必須又は歓迎条件の年収をリストアップします。
最大年収の高い順です。
年収:450万円~850万円
一部上場企業機械製造メーカー
年収:500万円~800万円
非上場某銀行系
年収:400万円~800万円
一部上場企業電子部品系メーカーA
年収:400万円~800万円
一部上場企業電子部品系メーカーB
年収:400万円~750万円
非上場企業製鉄メーカー
年収:250万円~500万円
一部上場企業食品製造メーカー
上記を見る感じ高くて約850万は稼げる感じですね。
無論、その会社で管理職までなったらさらに年収は上がることが想定されます。
求人では?(電験3種)
引き続き、今までに見て来た求人の内容から、電験3種が必須又は歓迎条件の年収をリストアップします。
最大年収の高い順です。
年収:460~750万円
一部上場企業電池製造メーカー
年収:350万円~650万円
非上場企業エネルギーサービス業
年収:~550万円
某保安協会
上記を見る感じ高くて約750万は稼げる感じですね。
やはり電験2種よりは年収は下がるようです。
コストパフォーマンスを考える
私の場合(電験2種)
私の場合は、電験2種合格に約172万円、電験1種合格に約330万円かかっていると算出結果となりました。
電験をきっかけに転職し、電験の資格を使った仕事についています。
現在の年収約700万ですが、今後は約800万も視野に入ってる状態です。
前職ではありえなかった「年収」、「仕事のやりがい」、「経験」どれをとっても、「費用」をはるかに超える「効果」を得ていると感じています。
よって、以上より、私にとっての電験2種のコストパフォーマンスは
★★★★★の最高レベル
です!!
ただし、電験2種を取ってそれを使える仕事に就く必要があります。
求人では?(電験3種と電験2種)
求人から
・電験2種で最大850万
・電験3種で最大750万
と言う結果になりました。
電験3種の年収700万円越えとなり、平均年収700万円は、
ここをみると日本の男性:175万人 (6.1%)にあたるようです。
同様に、電験2種の年収800万円越えとなり、平均年収800万円は、
ここをみると日本の男性:120万人(4.2%)にあたるようです。
いずれもなかなかの高収入を得られる様です。
もちろん、運や実力でそのような会社に就職することが出来ることが条件になりますが、
電験のコストパフォーマンスは、
★★★★★の最高レベル
ではないでしょうか!?